10月5日、ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏が、FRBとECBの超緩和政策は世界を混乱に陥れていると批判した。アテネで2月撮影(2010年 ロイター/Yiorgos Karahalis) [ニューヨーク 5日 ロイター] ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏は5日、欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)の超緩和政策は、景気回復を後押しするというより世界を「混乱状態」に陥れていると批判した。 コロンビア大学の会合で記者団に対して述べた。 FRBとECBによる「流動性の氾濫(はんらん)」が為替市場を不安定にし、日本やブラジルなどの国々は輸出業者の防衛を余儀なくされているという。 同氏は「皮肉なことに、FRBは米経済再生のために、これらの流動性を提供しているが効果はなく、他国を混乱に陥れている。非常に奇妙な政策だ」と述べた。 ドルは9月初め以来、対主要