システムを発注するユーザ企業の経営者や事業責任者にとってIT投資は頭痛の種のひとつであるに違いありません。 「リリースしたはずなのに幾度となく繰り返される追加開発。いったいいつまで続くのか? 結局いくらになるのだろうか?」「社内では新システムの不満こそあれ、良くなったという声を聞かない。本当に投資対効果があったのだろうか?」――このような疑問をもっていらっしゃる経営トップは、決して少なくないと思います。 そうした経営トップの皆様に力添えをすべく、本連載では、経営者の立場からは見えづらいシステム開発の裏事情に触れながら、上記のような事象が発生する原因とその解決策について解説していきます。 開発したシステムに対して、不満や疑問を抱く経営者は少なくないはず。その背後には、経営者からは見えづらいシステム開発業界独特の事情が。 第1回となる今回は、システム開発の現場でよく起こるトラブルを紹介しておき