大学院時代、私は地理学・水文学の講座に在籍していたのですが、そこでは野外実習として長野県の街なかで調査をしたり、山の上で気象観測をしたりなどといったフィールドワークにもたびたび参加しました。 そこで先生たちが漏れなく使っていたのが緑色の表紙をした「野帳」、我々の用語だと「観測野帳」と呼ばれるノートブックでした。 固くて立ったままでも記入できる表紙、水に濡れても破れないページ、薄くてどこにでも入れて持ち歩ける手軽さのバランスが他にはない特徴で、一回の観測あたり必ず一冊を持ち歩いて、見たものや感じたことを最大漏らさす記録するように学生の私たちは訓練を受けました。 もともと測量士のために開発され、さまざまな現場で愛用されるようになったこの「野帳」に初めてのビジネス向けのラインナップが登場しました。 野帳といえばあの緑の表紙がトレードマークですが、ビジネスの現場では目立ちすぎる面があります。ビジネ