仏教大学社会福祉学部の学生有志でつくる「縁(えにし) 子どもグループ」が15日まで、同大学内で「世界のバリアフリー絵本展」を開いています。国際児童図書評議会(本部・スイス)が推薦する「2011読書に障害のある青少年のための絵本」の巡回展として開いているもので、今年で3回目。学生が事前に北区内の小学校や保育園、幼稚園30カ所にチラシを配り参加を呼び掛けました。 絵本展では世界18カ国の48冊を展示。それぞれ、聴覚や視覚などに障害のある子どもたちも読めるよういろいろな工夫が凝らされています。手話や身振りの写真を見て読む本や凹凸を触って読み進む本、マジックテープで毛糸やフエルトがはがせるようになっている布絵本、押すと音が出たり、こするとにおいのする絵本もありました。また、紙の質感が次つぎと変わったり、ページをめくるとフラップがあるしかけ絵本など、だれでも楽しめるものばかりです。海外の絵本には翻訳
JR甲府駅北口にできた新しい県立図書館(愛称・かいぶらり)が11日、開館した。本来は月曜は休館だが、12日もオープン記念で特別に開き、「知の新拠点」に2日間で計8250人が詰めかけた。 ◇阿刀田館長講演「利用者もともに育てて」 新県立図書館は地上4階、地下1階。書籍や雑誌、映像資料など計80万点をそろえる。県は年間50万人の来館者を目標にする。 11日は午後1時の開館を前に400人以上の行列ができた。式典で阿刀田高館長や横内正明知事らがテープカット。1階イベントスペースで約400人を前に記念講演をした阿刀田館長は「大英図書館はマルクスやガンジーなどの天才を生みました。図書館は単に新刊を貸し出す場所ではなく、長い目で社会に資するものとして、利用者もともに育てていくことが大切です」と語った。 甲府南高校2年の大石佑子さん(17)は、借りたばかりの芥川賞作家綿矢りささんの単行本を手に、「
全国2600か所の図書館を行脚し、愛知県岡崎市で旅を終える土居一洋さん(10月26日、津市で)=尾賀聡撮影 環境問題をテーマにした本を多くの人に読んでもらおうと、重さ150キロの書棚を自転車で引き、全国を巡ってきた徳島県鳴門市出身の土居一洋さん(33)が10日、出発した愛知県岡崎市に帰り、7年10か月の旅を終える。移動した距離は1万キロを超え、無料配布した本は1500冊に上る。ゴールを前に「いつか自分の出版社で環境に優しい本を作りたい」と、次の夢を膨らませている。 岡崎市で住宅関連の仕事をしていた2004年3月、環境問題を考えるNPO「Think the Earthプロジェクト」が出版した写真集「百年の愚行」を、書店でたまたま手にしたのがきっかけだった。地雷で足を失った少女、工場から大量に排出される黒煙――。人類の数々の「愚行」を撮った写真にショックを受けた。 写真集を友人に薦めようと、近
ページ全体をずらすと、女性の絵が小口部分と上下に表れる小口絵本などを展示した江戸川区中央図書館の企画展(同区提供) 本の歴史や美しい装丁などを紹介しようと江戸川区中央図書館(中央)は、企画展「本 その造形と歴史」を開いている。十八日まで。美術品として鑑賞できる貴重な本を含む約百六十冊を展示するほか、製本工芸の体験イベントもある。 目玉は、小口絵本と呼ばれる十八冊の展示。背表紙の反対側にあり、紙が重なる「小口」と呼ばれる部分に絵を描いた絵本だ。小口絵本は十七世紀ごろから英国で流行した。一九一三年刊行の詩集の場合、本を閉じた状態の小口は金色だが、紙全体を少しずらすと上下を含む三方に女性の絵が現れる。
老朽化した県立3図書館を閉館し、熊谷市内に新しい図書館を建設する県の計画を巡り、県議会最大会派の自民党県議団は14日にも久喜図書館を視察し、閉館の方針を見直すよう県に求める。同党関係者への取材で12日わかった。利用者が多い現状などを県に伝える考えだ。 県立浦和(さいたま市)、熊谷(熊谷市)、久喜(久喜市)の3図書館は、完成して約30~50年がたち、耐震基準を満たしていない。3図書館すべてで耐震化を行うと、工事費用が膨らむため、県は熊谷での図書館新設を計画している。 3館統合により資料が集約され、利用者の利便性向上が期待できる一方、久喜図書館については地元首長らが「利用者も多く、地域に親しまれている」と存続を求めていた。 県は県議会の意見をふまえ、存続の是非を検討するとみられる。 財政的な負担も大きく、難しい判断を強いられそうだ。
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