Apple社が2008年2月に発売した薄型ノート・パソコン「MacBook Air」は,キーボードの固定に多量のネジを使うなど,コストのかさむハードウエア構成を採っている。その目的は,極薄に見えるデザインを実現したり,キーボードの打鍵感を高めたりすることとみられる。ハードウエアのコストよりもデザインや質感を優先することは,iPhoneにも共通する,Apple社ならではの姿勢である(以下の本文は,『日経エレクトロニクス』,2008年2月25日号,pp.11-13から転載しました。メーカー名,肩書,企業名などは当時のものです) 最厚部19.4mm,最薄部4.0mmを誇る,米Apple Inc.の超薄型ノート・パソコン「MacBook Air」。筐体の底面はわずかに湾曲しており,中央は厚く,端に行くほど薄くなる。この特徴的なデザインが,筐体の薄さを数値以上に際立たせている。Ethernet端子や
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