実験用宇宙ステーション「天宮1号」がいよいよ打ち上げられる。今回「天宮1号」を宇宙に送り届けるキャリア・ロケット(運搬ロケット)は、「神の矢」と称される「長征2号F」だ。人民日報が29日に伝えた。 3年前の有人宇宙船「神舟7号」打ち上げ時に用いられた「長征2号F」と比べ、今回の「天宮1号」打ち上げ用ロケット「長征2号F」は、170項目にのぼる技術課題に改良が施されたという。有人宇宙飛行プロジェクトキャリア・ロケットチームの総設計師を務める荊木春氏は「大掛かりな改良によって、ロケットは全く新しく生まれ変わった」と話す。 ▽「天宮1号」の大きさに合わせ、ロケット整流カバーも大型化 荊氏によると、改良版「長征2号F」ロケットは、「天宮1号」は、実験用宇宙ステーションと有人宇宙船の2種類を打ち上げる機能を備えており、運搬能力は実験用宇宙ステーションが8.6トン、有人宇宙船が8.1トンと、これまでの
印刷 中国政府は29日夜、独自開発を進める宇宙ステーションのひな型「天宮1号」を打ち上げる。宇宙船とのドッキング技術を確立し、2020年前後には飛行士が長期滞在できる本格的な有人宇宙ステーションの完成を目指す。 打ち上げは、内モンゴル自治区と甘粛省にまたがる酒泉衛星発射センターで実施し、その模様を生中継する。高速鉄道事故で失った中国の科学技術の威信の回復も狙う。 「天宮1号」は無人で打ち上げるものの、3人が生活できる空間を備える。11月中旬までに無人の宇宙船「神舟8号」を打ち上げてドッキング実験をし、12年内に有人の宇宙船ともドッキングさせる。飛行士が天宮内で各種の実験を続ける計画。中国初の女性飛行士の搭乗も予定している。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連記事ドッキング目標機「天宮1号」、9月27―30日に打上げへ(9/21)「天宮1号」、打ち上げ準備が着々と進む(7/2
【北京・工藤哲】中国初の宇宙ステーション実験機「天宮1号」の打ち上げ成功は、宇宙ステーション計画を国家発展戦略の重要プロジェクトに掲げる中国にとって、新たな段階を迎えたことを意味する。宇宙開発で米国などと一線を画す中国は、独自の開発技術を国内外に宣伝し、宇宙開発分野で国際的な影響力の強化に努めている。 「天宮」は「西遊記」にも登場する宮殿を意味する。中国紙によると、「天宮1号」は全長10.4メートル、最大直径3.35メートル、重さ約8.5トンで、使用期限は2年。実験・資源保管スペースがあり、長さ52メートルのロケット「長征2号FT1」の先端につけて打ち上げた。 国内では、発射の様子を伝える中国中央テレビ(CCTV)で特集番組が組まれ、上昇する様子を「非常に順調だ」と生中継で伝えた。打ち上げに合わせて温家宝首相が現地入りしたほか、胡錦濤国家主席ら中国指導部も北京の関連施設で発射の様子を見守っ
中国 宇宙実験機打ち上げ成功 9月29日 22時53分 中国は、独自の宇宙ステーション建設に向けた第一歩となる実験機の打ち上げを、29日夜、行いました。実験機は予定どおり分離され、打ち上げは成功しました。今後2か月以内に、中国としては初めての宇宙空間でのドッキングを行う計画です。 打ち上げは、中国内陸部にある酒泉衛星発射センターで行われ、日本時間の午後10時16分、宇宙ステーションの実験機「天宮1号」を載せたロケットが発射台を離れました。ロケットは順調に上昇し、実験機は予定どおり分離され、打ち上げは成功しました。「天宮1号」は、ほかの宇宙船とドッキングを行う際の目標となるもので、今後2か月以内に中国としては初めての宇宙空間でのドッキングを行う計画です。今回の打ち上げは、中国政府が2020年ごろに実現を目指す独自の宇宙ステーション建設への第一歩となるもので、酒泉衛星発射センターでは温家宝首相
クリックして拡大する中国中央テレビが29日夜に放映した、打ち上げられる無人宇宙モジュール「天宮1号」を搭載した運搬ロケット「長征2号F」(共同) 【北京=矢板明夫】中国の宇宙ステーション建設に向けた無人実験機となる「天宮1号」が29日夜、内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターで打ち上げられた。中国は2020年をめどに初の宇宙ステーションの建設を目指しており、そのひな型版といえる天宮1号で宇宙船とのドッキング技術を確立することが狙い。13年には中国初の女性宇宙飛行士が天宮1号に移動し科学実験を行う予定だ。 中国メディアによると、天宮1号は全長10.4メートル、最大直径3.35メートルの円筒形で、重さは8.5トン。設計上の寿命は約2年とされ、宇宙船の神舟8号、9号、10号とそれぞれドッキング実験を行う。 11月に打ち上げ予定の神舟8号は無人だが、9号と10号は有人で、10号には空軍出身の2人の
中国 宇宙ステーション建設へ 9月27日 5時46分 中国政府は、独自の宇宙ステーション建設に向けた第一歩となる実験機の打ち上げを29日か30日に行うことを明らかにしました。中国の宇宙開発の進展を巡っては、国際社会から軍事利用につながることへの根強い警戒感も出ています。 打ち上げが予定されているのは、宇宙ステーションの実験機「天宮1号」で、内陸部にある酒泉衛星発射センターから、29日か30日に打ち上げられます。「天宮1号」は、ほかの宇宙船がドッキングを行う際の目標となるもので、軌道に乗せたあと、2年以内に有人や無人の宇宙船、合わせて3機とドッキングするなどの実験を行うことになっています。中国政府は、2020年ごろをめどに独自の宇宙ステーションを建設する計画を立てていて、天宮1号の打ち上げはこれに向けた第一歩となりますが、中国の宇宙開発の進展を巡っては、国際社会から軍事利用につながることへの
クリックして拡大する宇宙ステーション実験第1号機「天宮1号」を打ち上げを待つ運搬ロケット「長征2号F」。打ち上げに成功すれば、中国は米露に続き“宇宙強国”の第1歩を踏み出すことになる=20日、中国・内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センター(AP) 【北京=矢板明夫】中国の宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」の打ち上げが29日にも内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターで実施される。華僑向け通信社「中国新聞社」など複数のメディアが伝えた。中国は2020年までに中国初の宇宙ステーション完成を目指しており、天宮1号はそのひな型版だ。宇宙船のドッキング技術などを確立することが目的で、成功すれば中国の宇宙開発は新たな段階に入る。 天宮1号の重さは約8・5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、ドッキングボートを装備している。計画では、年内に打ち上げられる無人の宇宙船、神舟8号の自動ドッキングを成
Image credit: 中国載人航天工程网 酒泉衛星発射センターの崔吉俊(Cui Ji-jun)センター長は9月26日、中国宇宙ステーション実験第1号機「天宮1号」を載せた長征2号Fロケットの打ち上げについて、北京時間9月29日21時16分(日本時間22時16分)に行う予定だと答えた。中国の各メディアが伝えている。 取材に対し、崔センター長は「9月27日と28日は風が強く、(天宮1号の)打ち上げに適しないため、現在29日から30日で調整しています。ロケットの燃料注入作業はまだ実施していませんが、準備は順調に進められています」と答えた。 「天宮1号」は中国初のドッキング目標機で、重さ約8.5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、ドッキングポートを1つ装備している。中国は「天宮1号」を打ち上げた後、2年間かけて有人宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」、「神舟10号」を打ち上げ、ドッキング試
この数日、天宮1号の動向に誰もが神経をとがらせている。計画通りならばもうすぐ宇宙に飛び立つからだ。天宮1号の後には神船8号も発射され、天宮1号とドッキングする予定である。専門家によれば、これに成功すれば中国は、アメリカ、ロシアに次いで三番目の独自ドッキング技術を持つ国となる。 エネルギー供給の秘密 設計上、天宮1号の寿命は2年。彼の生命を維持させるための食料、すなわちエネルギーは非常に重要である。最近、天宮1号のエネルギー供給を担当する上海の研究開発団体が、天宮1号にまつわるいくつかの秘密を明らかにした。中国には「天上の一日は地上の一年」という言葉があるが、どちらかと言うと「地上の一日は天上の一年」に近い。なぜなら宇宙上でこのロケットは、24時間に16回の昼夜があるからだ。毎昼およそ30分、毎夜およそ60分の計算となる。太陽に当たる昼の30分が、天宮1号がソーラーパネルで発電する時間だ。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く