月に見立てた砂丘を月面ローバー「ムーンレイカー」が時速約100mでゆっくりと進んでいく。砂に埋もれず斜面もずり落ちることなく安定した走り。10cmほどの岩も確実に乗り越えていく。さらに、子ローバー「テトリス」をテザー(ひも)でつなぎ、高さ10mほどのがけから降ろし、また引っ張り上げる。月での探査が達成できることを、多くの報道陣の目の前で証明してくれた。正直、期待以上の走り。しかも小型でキュート! 2014年12月18日(木)、浜松市の中田島砂丘で、民間月レース「グーグルルナXプライズ」に参加する日本チーム「ハクト」が走行試験を行った。レースでは2016年末までに月にローバーを送り込み、①500m走ること、②高解像度の動画・静止画データを地球に送信すること、の条件を一番早く達成したチームが賞金2000万ドルをゲットできる。世界18チームが参戦中。日本チーム「ハクト」は月に打ち上げる準備がほぼ