ホテル・旅館運営の星野リゾートが好調だ。2001年にリゾートや旅館の運営事業をスタートしてから右肩上がりで成長、2016年時点で取り扱い高は460億円、運営施設数は国内外37拠点となった。人々の間にも同社施設の認知度は高まっていて、今ではファミリーやシニア夫婦、学生グループなど幅広い層の顧客が訪れている。その数は年間150万人に上る。 一方で、東京のど真ん中に日本旅館をオープンしたり、大阪・新今宮エリアに新たな都市観光ホテルの開業プロジェクトを発表したりするなど、同社の取り組みには常に注目が集まっている。 その星野リゾートの経営を指揮する星野佳路代表に今後のビジネス展望や取り組みなどを聞いた。 ブランド作りの条件 ――旭川、そして新今宮と、都市観光ホテルに関する動きが目立ちます。都市部のホテルという点では昨年開業した「星のや 東京」も当てはまるのですが、これから手掛ける都市型のホテルは新た