「副業、アバウトに始めていいじゃない」ロート会長ロート製薬の山田邦雄会長兼CEO(上)2017 / 4 / 4 2016年2月、週末に副業を認める「社外チャレンジワーク」、部門の枠を超えて、他部署でも従事する「社内ダブルジョブ」を認めたロート製薬。目薬最大手の老舗企業の「副業公認」は新たな働き方の形として注目を集めた。大企業の約7割のトップは副業容認に否定的といわれるなか、なぜロートは副業を認めたのか。創業家の4代目、ロート製薬会長兼最高経営責任者(CEO)の山田邦雄氏に聞いた。 (下)「そこそこリーダーが10人いれば」ロートの後継者論 >> きっかけは東日本大震災 ――ロート製薬の「社外チャレンジワーク」導入を機に、副業というか、ダブルワークという働き方への関心が一気に高まりました。きっかけは何ですか。 「いくつかある。1つは東日本大震災。6年前に震災が起きてから、様々な支援活動をしてき