価値ある人材になるために30歳代に何を考えて働くか日本マイクロソフト会長 樋口泰行氏(最終回)2016 / 12 / 21 日本マイクロソフト会長の樋口泰行氏。普通のサラリーマンだったという同氏は、米国留学を経て3つの会社の経営トップを経験、「プロ経営者」の先駆けとなった。激しく経営環境が変化するなか、リーダーには何が求められるのか。12月20日に、2017年3月末の会長退任を発表した樋口氏。連載最終回にあたり、1980年代に生まれた「ミレニアル世代」に向けて熱いメッセージを送る。 ◇ ◇ ◇ 私がハーバード大学経営大学院へ経営学修士号(MBA)取得のために留学したのは松下電器産業に入社して10年目の32歳のときだった。「ミレニアル世代」と言われる人たちのなかで1980年代前半に生まれた人たちが今、当時の私の年代になってきている。 私がそうであったように逡巡(しゅんじゅん)の時期を