東京理科大学近代科学資料館(新宿区神楽坂1)2階企画展示室で現在、特別展示「日食展-5.21 奇跡の天文現象-」が開催されている。 今年5月21日、太陽と月と地球が一直線に並ぶことで太陽が細いリング状に輝く「金環日食」または三日月のように一部分が深く欠ける「部分日食」が日本国内で観測できる。これはとてもまれな天文現象で、前回日本で観測できた1987年の沖縄金環日食以来、本州で見られるのは129年ぶり、東京で見られるのは173年ぶりとなる。 今回日本では、東京をはじめ鹿児島や高知、京都、静岡などでも金環日食を見ることができ、日本国内では約3分の2にあたる約8000万人が居住する地域を通過。これだけ多くの地点で見ることができるのは非常に珍しいことだという。 同展では、同大学の学生サークル「天文研究部」が撮影した日食写真や観測記録、日食を化学的に予報する技術や計算方法、安全な観測方法までを展示、