【ジュネーブ=前川浩之】国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と赤十字国際委員会(ICRC)は19日、内戦下のシリアで人道援助活動をしていたシリア赤新月社の職員1人が殺害されたと発表した。IFRCとICRCは連名の声明で「激怒している」として当事者らを非難した。 声明によると、職員は11日、北部アレッポ近郊で殺害。赤新月社の旗を掲げて活動しており、国際条約で保護が求められる。赤新月社の職員はこれまでに計32人殺されており、声明は「人道危機が深まり、援助者に対する危険が増している。すべての当事者は援助のアクセスを保障してほしい」としている。