独フォルクスワーゲン(VW)の日本法人は、企業のブランド広告を「ゴキゲン♪ワーゲン」という語呂合わせで進めている。輸入車の「入門モデル」としてトップを守ってきたが、2位の独メルセデス・ベンツに迫られており、親しみやすさを強調して輸入車に興味がない若者らを取り込む狙いだ。 日本独自の取り組みで、テレビCMなどに使う。ブランドイメージを重視する自動車メーカーは世界中の広告でキーワードを統一することが多いが、庄司茂社長は「外車への敷居を下げ、もっと身近なブランドをめざす」と意気込む。店舗も都市郊外や地方を中心に、今の250から2018年には333まで増やす。 輸入車市場ではVWが15年続けてシェア首位だが、昨年はVWの20%に対しメルセデス・ベンツが18%まで迫った。小型車「Aクラス」などで国産車から乗り換える客を取り込んでいるためだ。 欧州風のデザインを強調するマツダなどとも客の奪い合いになり