良い映画を制作するために必要な要素は山ほどある。観客が引き込まれる脚本はもちろん、そのストーリーを理解し、的確な演技をする俳優、彼らの衣装やメイク、そしてロケ地もまた重要な要素となる。 しかし、ファンタジーやSFなどフィクションを舞台にした作品は、ありえない世界や景色をまるで現実のように見せかける努力が必要になってくる。原作がすでに小説や童話、マンガなどで読まれている場合はその世界観をできる限り再現し、視覚的な効果を最大限に生かす努力がカギとなる。 最近はもっぱらCGが台頭する映画界だが、主人公が立ちまわるディティールに凝った背景などで長時間の視聴に耐え、状況に応じた撮影手段が使える模型が効果を発揮する場合もあるという。そんなミニチュア作りのプロたちが丹精込めて作ったセットが活躍した映画の舞台裏を眺めてみよう。