組織的なドーピング問題で、ロシアの選手たちがリオデジャネイロ五輪に出場できるかどうかは、各競技の国際団体の判断に委ねられることになった。そんななか、ロシアの体操選手たちは日本時間の25日午前(現地時間24日午後)、リオデジャネイロに到着。みな無言を貫いた。 国際オリンピック委員会(IOC)が、各国際競技団体の判断に委ねると決定してから数時間後、リオデジャネイロ国際空港の到着ロビーに、ロシアの体操選手たちが現れた。 約20人の選手たちは、胸に国名の入った赤のジャージー姿。大きなスーツケースとリュックサックを背負い、疲れた表情で笑顔はない。ロンドン五輪金メダリストのアリーヤ・ムスタフィナ選手の姿もあった。 選手たちはIOCが決定を出す前にオランダ・アムステルダムからリオ行きの飛行機に乗っていた。リオ到着後、集まった各国の報道陣に戸惑った様子も見せたが、大会スタッフの誘導に従い、淡々と駐車場に向
JR東海が建設中のリニア中央新幹線に、国の資金が投入される方向だ。政府は近くまとめる大規模経済対策の柱にリニア支援を据える。 国が財投債と呼ばれる国債を発行して約3兆円調達し、それを長期、固定の超低金利でJR東海に回す。同社の負担が軽くなる結果、借金の残高が一定以下に減るまで待つ予定だった名古屋−大阪の着工を早められ、完成を現在の2045年から最大8年前倒しできるという。 そう聞けば、結構な話だと思う人が多いかもしれない。早期開業は関西経済界も切望していた。 だが、ちょっと待てと言いたい。 そもそもリニア計画は、JR東海の「全額自己負担」を前提に国が認可したものだ。民間企業の事業だったからこそ、JR東海は政治の介入を極力回避し、開業時期やルートなどを自分で決めることができた。 また、東京と大阪を結ぶリニアのルートはJR東日本や西日本の営業区域も通る。整備新幹線のような公的資金による国家プロ
電子版注 著作権に関する注が最後にあります。本文書の最新版は秋桜舎 < http://cosmoshouse.com/ >にて入手できます。訳文に関するご意見、ご感想は山本ゆうじまでお願いします。 ミス・マーサ・ミーチャムは、街角の小さなパン屋をやっている。とんとんとんと、階段を三段上がって扉を開けると、ベルがちりんちりんと鳴る、そんな店だ。 ミス・マーサは四十歳で、通帳には二千ドルの預金があり、差し歯を二つと、いわゆる同情心を持ち合わせていた。もっと結婚運に恵まれない女性でさえ結婚していく中で、彼女はずっと独身でいた。 ミス・マーサは、このところ、週に二、三度店に来る、ある客に興味をひかれていた。眼鏡をかけた中年の男で、とび色のあごひげは、先まで丁寧に刈り込まれている。 言葉には強いドイツ語なまりがあった。ところどころすり切れた服には、つくろいがしてあり、しわが寄って、だぶだぶのところも
北朝鮮の海外向けラジオ、平壌放送が最近、16年ぶりに乱数表の放送を再び始めた。かつて、韓国に潜む北朝鮮スパイへの連絡手段だったが、突然放送を再開した背景に関心が集まっている。 平壌放送は6月24日と7月15日、いずれも深夜午前1時過ぎから十数分間にわたって、アナウンサーが乱数表を読み上げた。 6月24日は「全国の地質踏査隊員のため、通信教育大学の物理学復習課題を伝える」と説明。7月15日は「27号踏査隊員の数学実習課題」とし、「何ページの何番」という形式で、数字を延々と読み上げた。 北朝鮮はかつて、韓国や日本に… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。
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