廃炉作業が続く東京電力福島第一原発の現状を間近に見ようと、福島県立福島高校の生徒らが18日、18歳未満として初めて事故後の構内をバスで見学した。水素爆発などによる損傷が残る原子炉建屋や汚染水タンク群などを、約2時間かけて車窓から見つめた。 【写真】廃炉現場を見学する福島高校の生徒たち。周囲には汚染水を貯蔵する大型タンクが並ぶ=18日、福島県大熊町の東京電力福島第一原発、川原千夏子撮影 生徒たちは「スーパーサイエンスハイスクール部」などの13人。放射線や廃炉について自ら調べ、国内外に発信してきた。食い入るように廃炉現場を見た1年生の小桧山恵香(こびやまけいか)さんは「福島は怖いというイメージを変えるには、正しい知識を持たなければだめだと感じました。まずは同世代の高校生に『私たちも見てきたよ』と伝えたい」と語った。 生徒たちのモットーは「一次情報」にあたること。廃炉作業も、東電幹部の講義な