芥川賞作家李琴峰さんの名誉毀損 元SFライターに賠償命令 日本語が母語ではない作家として2人目の芥川賞を2021年に受賞した作家李琴峰さんが、ツイッター(現X)に「芥川龍之介の作品を知らない芥川賞作家」などと投稿されて名誉を毀損されたとして、投稿した元SFライターに330万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は19日、16万5千円の賠償を命じた。 判決によると、被告は過去にSFライターとして活動。21~22年に「芥川龍之介の『河童』をパクってドヤ顔で自分のオリジナルと主張した芥川賞作家」「本当の無知にしろ、知っててしらばっくれたにしろ、かなり問題がありますね」などと投稿した。 小田真治裁判長は判決理由で「古典的な作品に造詣が深いことは作家の評価を高める要素。投稿は作家としての技量や作品の価値に疑いを抱かせる」と認定。李さんの社会的評価を低下させ、名誉毀損が成立するとした。一方で被