日経新聞によれば、個人投資家が、5月の第4週にしてようやく買い越しに転じています。外人はほぼ中立、個人の信用買い、信託銀行の売り、という状況です。 信託銀行の大量売りは、カブ知恵の藤井英敏氏によれば、年金がポートフォリオ調整のために信託経由で売りを出したのだろうということです。 それにしても、5月の第4週は、例の暴落した5月23日を含む週であり、現物はともかく信用で買い進んだ個人が多いというのは不安になります。信用買いは、いずれは売り精算する必要がありますので、株価の下落を加速する要因となります。 外人は一時休止状態ですが、ここまで買い越していますので、アベノミクス第3の矢(成長戦略)次第で利確売りに転じるものと思います。現在公表されている政府の成長戦略の骨子ですと、即効性の面ではいささか力不足という印象ですから、戦略追加の有無が判明する6月中旬までは成り行きを注視したいところです。 (2