シュトゥットガルトの歴史博物館(Haus der Geschichte)で「南西ドイツの赤軍テロ」という特別展が始まった。 ドイツでは、1960年代終わりから20年以上にわたって、ドイツ赤軍のテロが続いた。テロの嵐は市民を巻き込み、全国で荒れ狂ったが、その中心地となったのが南西ドイツ、つまり、私の住むバーデン=ヴュルテンベルク州であった。 20年以上も国に戦争を挑み続けたドイツ赤軍 赤軍の敵は多岐にわたっている。まず「アメリカ帝国主義」とそれに与する資本主義者たち、ナチの残党とドイツの国家権力の具現者(政治家や警察や裁判所)。それらがすべて「ファシスト」として、ひとまとめにされた。 特別展の展示室に入ると、そこは真っ赤だった。天井も壁も床も赤。血と暴力、そして、赤軍と共産党を表しているのだろう(特別展の紹介動画はこちら)。 壁には1カ所、爆発を連想させる大きな穴が開いており、天上からは破片
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