消費、投資、輸出ともに深刻 5月28日、韓国銀行(中央銀行)が利下げを行った。 コロナショックによって世界経済の低迷は続いており、輸出依存度の高い韓国経済のファンダメンタルズは急速に悪化している。 それに加えて、韓国は米中対立の激化というリスクにも対応しなければならない。 そうした状況下、韓国経済は国内の消費・投資、輸出ともに深刻な状況になっている。 労働市場では失業が増加している。 韓国銀行は、追加の金融緩和を実行することで家計や金融機関、企業経営者などのマインド悪化を食い止め、景気を下支えしようと必死だ。 今回、金利引き下げを行わざるを得ない状況に追い込まれたということだ。 今後、韓国はさらに深刻な景気後退に陥る可能性が高い。 就業機会が限られてきた若年層を中心に失業増加への恐怖心理は増すだろう。 世論は為政者への不満や批判を強め、社会・経済にかなりの閉塞感が広がる展開が想定される。