史上最年少で横浜DeNAベイスターズの社長に就任後、5年間で売上倍増、観客動員数は球団史上最多、24億円の赤字から約10億円の黒字化を達成させた同社前社長の池田 純氏による「スポーツ業界に学ぶマーケティングの発想法」コラム。第3回は池田氏のこれまでの経験をもとに、経営者(ブランドマネージャー)のあり方について紹介します。 (前回の記事はこちら) ストーリーづくりにもとめられる全体最適 共感されるストーリーづくりのためには、商品の一部だけを重要視してはならず、全てを司る全体最適の視点が必要になってきます。 たとえば、いくら素晴らしい商品広告をつくっても、商品が勝手に売れ続けていくことはまずあり得ません。もちろん、面白い広告であれば話題になり、著名な広告賞を受賞することもあるかもしれません。しかし、広告賞を受賞すれば経営に資するほどの大きな売上がつくれるかというと、それは全く別の話になります。
![経営者こそがブランドマネージャーになるべき(前編)――横浜DeNAベイスターズ前社長 池田純](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/11cb2d57c288c61628c8ba3a10fc5a866f64c221/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.advertimes.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F07%2Fat17070631.jpg)