最近は、日本でもベンチャー起業を支援する仕組みが出来つつありますが、本格的に世界市場で勝負をしたいのであれば、米国の投資家から資金を集めるべきです。ハイリスク・ハイリターンな投資先を求める「リスクマネー」の絶対量が違います。 しかし、日本の企業家にとっては、Valuation、Preferred Stock、Liquidation Preferences、Convertible Debt などの基本用語の意味を理解するだけで一苦労で、百戦錬磨のシリコンバレーの Venture Capitalist たちと真っ当な交渉をするのは至難の技です。 不用意に不利な契約をしてしまうと、せっかく苦労して会社を成功させても、ほとんどのキャピタルゲインが投資家たちに吸い取られてしまうことになりかねません。 その意味では、いきなり Venture Capitalist たちからお金を集めるのではなく、まず
米国の起業家精神、アントレプレナーシップは、マイクロソフトやアップル、グーグルなどをみるまでもなく、米国人のメンタリティの中に深く根ざしている。表題の記事は、マサチューセッツ州にある私立大学、バブソン大学(Babson College)の調査を紹介しているが、米国での起業家が史上最高の24万人に達したらしい。 この大学は、アントレプレナーシップ教育で有名だ。トヨタの現社長、豊田章男氏やイオン社長の岡田元也氏らもこの大学を卒業している。 もともと米国は起業を後押しする環境が整っている。投資家も多く資金を集めやすく、たとえ失敗しても再チャレンジがしやすい。社会も起業家を称賛するし、株価は乱高下しているが現在までの米国の経済状況も起業しやすいものになっているようだ。 日本では、すっかり起業熱がさめた感がある。むしろ若い人は、就業についてかなり保守的になっているようだ。起業家の育たない日本。大丈夫
2014年07月02日23:31 カテゴリ経済 日本は起業家にとって恵まれた国 さっきちょっと堀義人氏にFacebookでコメントしたが、日本はおそらく世界でもっとも起業しやすい国だ。まず資金が余っている上に、優秀な人材が大企業の中で腐っている。そういう人が起業する上で大事なのはチャンスだが、それも世界一多い。 シリコンバレーでは資金調達のすごい競争があり、世界中から優秀な起業家が集まってきて、革新的なビジネスプランを投資家に提案する。はっきりいって、日本の起業家がそこで勝ち抜ける見込みはほとんどない。ところが日本では、私のところに大手ベンチャーキャピタルから「投資したい」という人が来るぐらい、資金供給が過剰だ(投資機会が少ない)。 その原因は、一つしかない:みんな空気を読んでリスクを避けるからだ。大企業や官庁のエリートは、社会的な地位も収入も十分あるので、リスクを取って起業する必要がない
2007年に当時史上最年少でJASDAQに上場した家入一真さん。国内最大手のレンタルサーバーやクラウドファンディング、ウェブ本棚サービスなど、次々と意欲的な事業を立ち上げてきた「連続起業家」であり、刺激的な発言の数々によって、ネット上でたびたび物議を醸してきた「炎上キャラ」でもある。 思いたったら即行動する家入さんの口から繰り返し出てくるのは「居場所」という言葉。最近は若者の起業支援や駆け込み寺のようなシェアハウスを運営するなど、活動の幅はさらに広がっている。 古市さんとジュンク堂書店池袋店で行った対談では、さまざまな事業をおこしてきた家入さんの根底にある哲学が語られていた。 対談後、家入さんは都知事選出馬表明をした。結果は落選だったが、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。都知事選から少し時間が経った今改めて、昨年末の対談を特別収録。都知事選後は肩書きを「活動家」と改めた家入さんにとって
NYでは若き起業家たちと交流できた。私が交流している日本の起業家との違いを感じだ。今日本でIT起業家として取り上げられる日本の起業家たちは、ざっくり言えば、インターネットを使って新しい商流を作ろうとしている人たち。基本的はネットを使った直販モデルの延長にある。それが野菜であったり、生命保険であったり、薬であったり、メガネであったり、靴であったりする。これは今までの業界慣行にインパクトを与え日本社会をよい方向に変えようとしている。素晴らしいチャレンジである。よって、日本の起業家はビジネススクール→経営コンサル→起業という感じの人が多い。 一方、上記のようなネットを使った直販モデルがアマゾン等の浸透により、ひと段落したアメリカでは起業はさらに先を行っている。スカイプのようにネット上でテクノロジーによる新たな価値を作ったり、ソーシャルな交流を通じて新たな価値を生み出すものである。基本的に私が出会
Unreasonable Tokyo でプレゼンした8社のトリは、とても面白い試みだ。 Protei Open Source Sailing Drone 原油の流出、プラスチックや放射能汚染など海洋汚染が大問題です。Proteiは、風力で動き、形状を変えることができる、ロボット船舶を開発。流出原油やプラスチックを回収し、海洋データを収集。オープンソースで世界の様々なチームがコラボレーションしてます。 ソーシャルR&Dで、用途もみなが自由に考える。福島原発事故の影響のデータ収集も。 プロジェクトそのものが未来志向の面白い取組みですね。 11社のうち3社 Innoz、IOU Project、Artificial Intelligence for Blind はプレゼンしなかったのですが、それぞれ重要な契約などで外せず。InnozはSMSで検索サービスを提供し、パソコンやスマホがない人々にも検
映画『ソーシャル・ネットワーク』では、ジャスティン・ティンバレイク扮するショーン・パーカーが、年若い創業起業家を軽視し、経験豊かなプロの経営者をCEOに据えようとすることに対する不満をぶちまけていました。会社を興すのは金儲けのためだけではなく、社会を変える試みを自分自身で実行したいからです。 起業家は創業者(ファウンダー)としての地位だけではなく、自身が経営者でありたい。つまり、CEOでいたいのです。 それがこの映画で教条のように繰り返される、「I am CEO, bitch」というキーワードに込められた”起業家の気分”です。 ところが、ショーンが言うように、実際にはある程度成長して企業価値があがると投資家が群がり、”大人の論理”が入り込む。そしてある程度の企業規模になると、起業家は追い出されたり経営の前線から外されてしまうわけです。日本では起業家がそのまま創業社長として経営の舵取りをまか
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