安倍晋三首相が、「考えられないほどの大雨だ。心配している」と述べた、とのニュースを聞いていたが、その直後、鬼怒川の決壊が生じ、犠牲者が出た。その時から、川名が気になっていた。どうしてそんな怖い名前をわざわざ付けたのだろうか、と考えていたら、産経新聞の「産経抄」のコラムを読んで、その謎が解けた。 「かつて毛野国(けののくに)と呼ばれた地域を流れる鬼怒川は『毛野川』、あるいは穏やかな流れを表す『絹川』と呼ばれていた。やがて台風や大雨のたびに氾濫を繰り返すことから、『鬼が怒る川』となる」 優しい「絹川」が「鬼怒川」となったわけだ。台風や大雨のために大きな被害をもたらす鬼怒川にダムが建設され、堤防ができたために川が氾濫することがなくなったので「鬼が怒らなくなった」と言われたということも知った。 ところで、日本ではここ数年、災害が多い。東日本大震災もそうだった。大震災は1000年に1度の天災と言われ
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