尖閣諸島(沖縄県石垣市)の3島を所有している男性(70)=さいたま市=の弟、栗原弘行氏(65)が20日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、売却について「スタートラインは都。最初の話を蹴飛ばして国へという状況は考えていない」と述べた。将来的な国有化には反対しなかったが「国が買うことに応じて(内外から領有権を巡る)余分な発言が出てきて、リスクが大きくなるだろう」と懸念を示した。 親族代表として発言した栗原氏は、過去40年間に企業数十社から購入の打診があったものの、前の所有者との約束で民間との交渉には応じなかったと説明。都への売却は「兄も高齢になり、生きているうちに次の世代に渡したいという気持ちだと思う」と話した。現地測量のための上陸は地権者としては問題ないとの見方を示した。 また、尖閣諸島を水産資源開発のため活用する必要があるとして、灯台や避難港の整備を提案。「日本人だけでなく台湾や中