九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の町長選は3日投開票され、いずれも無所属で、再稼働に積極的な現職岸本英雄氏(61)が、同じく容認姿勢の元町議、中山敏夫氏(59)、再稼働反対を掲げた飲食店経営、山口徳信氏(63)の新顔2氏を破って3選を果たした。投票率は80・69%と、選挙戦になった8年前の88・83%を下回った。 開票結果(確定)は、岸本氏2099票、中山氏1769票、山口氏86票、無効42票。 選挙戦で再稼働は明確な争点にならなかった。町の歳入の7割を占める原発マネーの使い道について、実績を強調した岸本氏に対し、中山氏は異なる活用方法を主張したが、ともに再稼働の是非にはほとんど触れなかった。山口氏は街頭活動はせず、主張は浸透しなかった。