株式投資は、自分の投資を「ポートフォリオ」全体として把握できるようになると、楽しみが拡がるように思う(筆者が思うだけかも知れないが)。もちろん、プロのファンドマネジャーの場合は、そのような把握ができなければ職業人失格だ。 ポートフォリオ把握の一つのサンプルとして、日経平均を取り上げる。日経平均は日本経済新聞社が選んだ225銘柄を基本的には50円額面換算で1単位ずつ保有するポートフォリオだ。日本経済新聞社独特の「みなし額面」(詳しくは日本経済新聞社の説明を参照されたい。)が使われているので、銘柄によっては、1000株ではなく、2000株や3000株といった単位で保有していると見なされるケースが出てきたが、大まかな性格は、TOPIXのような時価総額ウェイトではなく、株価ウェイトのポートフォリオだ。従って、株価の高い銘柄が占める割合が高い。 また、日経平均には、インデックス・ファンドや株価指数先
今日のまとめ 超低金利時代の到来はゴールドに投資することの不利をある程度和らげる マネーの健全性が損なわれたとき、ゴールドの人気が出る 貿易摩擦、国際緊張の高まりはゴールドの強気要因 デフレ圧力よりマネーの健全性に対する不安の方が勝てば金は上昇する 中国の景気刺激策 今回は金鉱株に投資するにあたって知っておかねばならない点をまとめたいと思います。先ずなぜ今金鉱株に注目するのか?という点を簡単に説明します。 超低金利時代が来る いま世界的に政策金利は物凄い勢いで低下しつつあります。それは世界の景気がとても悪いからです。下のグラフのように米国のトレジャリー・ビルの利回りは僅か2bp(ベーシス・ポイント)しかありません。つまり金利はゼロに限りなく近いわけです。 (出典:CFRブログ、ブラッド・セッサー) このことはゴールドないし金鉱株に投資する際、極めて重要なポイントです。なぜなら金の延べ棒その
今日のまとめ 「ドル不足」というのは経済用語ではなく造語である 「ドル不足」は証券取引・財務取引の巻き戻しから生じる 加えて「ドル不足」は米国経済の減速の結果として生じる 「ドル不足」は新興国経済の急激な鈍化のリスクを高める 「ドル不足」とは 最近、よく聞く言葉に「ドル不足」という表現があります。この「ドル不足」というのは昔から金融市場で日常的に使用されている経済用語ではなく、新しい流行語です。造語である以上、その定義は未だ定着していない観がありますが、私の考えでは現在の「ドル不足」とは次のような状況を指していると思います。 【証券取引・企業の財務取引などに起因するもの】 これは極めて短期の、今、起こっている状況です。先ず世界のマーケットが混乱しているので投資家は不案内な遠い外国への投資を減らし、自国に資金を呼び戻し(=これをリパトリエーションといいます)ています。たとえば外貨建て投信を解
今週末19日に予定されるG7(財務相・中銀総裁会議)でサブプライムローン問題や種々喫緊の課題に加え、中国や産油国などが外貨準備を元手に世界の金融資本市場で運用するSWF(sovereign wealth fund)と呼ばれる政府系ファンドの監視強化が議論されそうだ。問題は、2兆5000億ドル規模に達した資産規模のSWFが、社会主義や君主制の政治体制にあり、真に自由主義市場経済に適用し得るか、また外貨準備の運用は為替介入の側面を有する等、様々な問題を孕むだけに論議は多岐にわたりそうだ。 「sovereign wealth fund」−。SWFと呼ばれる政府系ファンドは06年初以降、銀行や証券、運用会社に出資した額は約350億ドルと推計され、「資産残高は07年4月末現在、2兆5000億ドル規模に達し、すでにヘッジファンドの運用資産約1.7兆ドルを凌駕するに至っている」(国際金融筋)。もちろん、
「サブプライム」という言葉は日本でも相当使われるようになってきました。もはや金融に関わる人にとっては「今さら聞けない用語」や「流行語大賞」の上位にランクされるくらいではないでしょうか。 改めてご説明すると、サブプライムというのはサブ(〜の下)プライム(最上級)で最上級の下という意味です。何が最上級かというと信用力です。アメリカでは一人一人に信用情報というものがあります。信用情報の中に信用力を示すFICO点数というのがあり、一般にその点数が620を下回るのがサブプライムです。ただ現実的には最低700はないとプライムとは言えず、620以下というのはかなり悪い点数です。即ち用語とは裏腹に、現実的にはかなり信用力の低い人を指しています。ちなみに日本で「所得の低い人」と訳すケースがあるようですが、これは間違いです。所得の低い人でもFICO点数の高い人はいますし、逆に所得の高い人でもFICO点数の低い
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