『地雷を踏む勇気』『その「正義」があぶない。』の2冊の単行本としてほぼ同時発売した小田嶋隆さんと、『有事対応コミュニケーション力』を上梓した内田樹先生が、お互いの著書の発売を記念して語り合います。 「地雷を踏むコラムニスト」が「文科系武道家」にほめられようと、箱根の山を10年ぶりに越えて関西へ。そこに見えたのは、「忍者パブ」かそれとも……。お二人の絶妙な間合いの対談をどうぞ、お楽しみください! 小田嶋:こんにちは。 内田:小田嶋さんは、日経ビジネスオンラインの連載「ア・ピース・オブ・警句」から抜粋した『地雷を踏む勇気』という本を出されました。これは、素晴らしいタイトルですね。 小田嶋:改めて読み返してみると、地雷をわざわざ踏みに行っているような話題が多いよね、という話を編集者の方としていて、それがそのままタイトルになりました。元はと言えば、内田先生のせいですよ。 内田:え、そうなんですか?