ほんの小さなほころびから日本は初の決勝進出を逃してしまった。男子サッカーの準決勝で、日本はメキシコに1-3で逆転負け。ロンドンの舞台で1968年メキシコ五輪(3位決定戦で日本がメキシコを2-0で下して銅メダル)の借りを返されてしまった。 ■大津が先制、勢いはあったが… 日本は前半12分に東(大宮)のパスを受けた大津(ボルシアMG)の豪快な右足のミドルシュートで先制した。細かいパスを回してメキシコの守備陣を揺さぶって、最後は大津の個人技。思い切りも良かったし、準決勝まで勝ち上がってきた勢いが感じられた。 だが、前半31分にCKから失点すると、流れが一変してしまった。 あの場面、ヘッドで得点したファビアンには徳永(FC東京)がしっかり体を寄せてマークしていた。問題だったのは手前に立っていたエンリケスをフリーにしてしまったこと。CKのボールを頭で流され、それがドンピシャリでファビアンに合ってしま