課長になって一週間あまりが経った。課長になったところで、オッパイと腰のあたりに簾みたいな着衣をお召しになられた秘書が魔法の壷から飛び出してきて、床をぶち破って生えてきたポールを相手に、カリブ的な音楽に乗って僕の秘所を衝くかの如く舌をエロティックにウリウリしたり、蛸の如く指をくねくね動かし情熱的に股間をなぞるようにしたり、AKB48の如くパンチラを気にすることなくスクワット運動的な動作をするなどして、情熱的なポールダンスを繰り広げてくれるなんてことはなく、部長が愛人宅で毒を盛られ腹上死するなんて幸運が舞い降りてくることもなく、課長になった午後六時の僕は、課長になる前の午後六時と同様、現実と理想のギャップに頭を抱えながら、空からザクでも降りてこないかなーなんて窓の外を眺める生活を送っている。 そもそも部長が性交中に情死するなんていう地獄絵図は想像上でも許せないし、「上司情死」は四文字熟語かスラ