地方都市に行く機会が増えた。人口が減少するだけでなく年齢構成が途方もなく高齢化し、街に活気が失われ、さて地方創生しましょう、というのが命題だ。 西日本のある都市を訪れたとき、その日は台風が直撃していた。雨、風が強まる中、市内中心部の商店街を視察。この商店街は80年代くらいまでは多くの買い物客で賑わっていたという。しかし、現在ではほとんどのお店がシャッターを下ろしたままで、日中だというのに商店街は暗く、天気のせいもあるのかもしれないがアーケード内には人っ子一人歩いてはいない。 そのとき突然ばりばりという音がしたかと思うと、空き商店と思われる家屋のトタン屋根が一枚、折からの強風で剥がされて、アーケードを歩く我々を直撃しそうになった。難を逃れた我々はあわてて乗ってきた車の中に避難する羽目となった。地元の人からは、商店街の中の建物は老朽化が激しく、台風や豪雨のときは二次災害の恐れもあるから、あまり
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