浦和は優勝争いをする中、前々節、前節と勝利を逃した。何とか状況を打破して残り2試合ともに勝利したいが、そういう状況において貴重な存在となるのがベテランだ。その一人、GK山岸範宏は「優勝はまったくあきらめていない」と断言する。残り2試合で勝ち点4ポイント差。これは主にベテラン勢が経験した2007年と逆の状況だ。 当時、浦和は2位の鹿島に同じく残り2試合で4ポイント差をつけて首位に立っていたが、連敗して優勝を逃した。山岸は当時と比較し、「追う者の強さはあるかもしれない」と目を光らせた。そして「良い思いも悔しい思いもしてきたし、いろんな立場も味わってきた」ベテランとして、「ケツを叩くじゃないけど、ポジティブな働きかけをしているつもり。出ている、出ていないに関係なく、全員がポジティブにやっていけるように雰囲気作りをしたい」とプレー以外の面でも気を配っている。 その思いは実るのか。泣いても笑っても残