「ボールがピンポン玉のように飛んでいく」という表現は、中村剛也にこそふさわしい。彼のホームラン率は群を抜いている。 常々あのニックネームがいかんな、と思っているのだ。「おかわり君」って、健康優良児みたいで軽すぎるでしょう。実際の風貌も、ゆるキャラみたいだから、ちっとも大打者っぽくない。 でも、埼玉西武ライオンズの中村剛也は、実は球史に残るホームラン打者なのだ。ホームランの密度、そして「他の選手が打たないときに打つ」能力で、中村剛也はずば抜けている。もっと賞賛されるべきだ。どん(机をたたく音)! 今回は、そのことをいくつかの数字で証明したい。 王、田淵時代とは球場の広さがまったく違う。 まずは、本塁打率。キャリアの本塁打数を打数で割った単純な数字。 42人いる300本塁打以上の選手のランキング。現役選手の数字は5/14試合前の時点。※は現役 (数字は左から本塁打、打数、本塁打率) 1 王 貞
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