中国大使館1等書記官(45)による外国人登録法違反事件で、農産物の対中輸出促進事業に関する農林水産省の機密文書が外部に流出し、書記官も内容を把握していた疑惑について、鹿野農相は30日、漏えいの実態を調べる調査チームを省内に作ることを明らかにした。 同省で記者団に述べた。 鹿野農相によると、調査チームは、政務三役から岩本司副大臣と森本哲生政務官が参加。岩本副大臣をチーム長とし、次官ら同省幹部も加わるという。鹿野農相は調査の理由について、流出を指摘した読売新聞の報道を挙げ、「報道がある限りはきちっと省として調査をすることが大事だと指示した」と説明した。 鹿野農相は同日から海外に出張する予定で、来月2日の帰国後に中間報告を受けるとし、「できるだけ早く調査結果を申し上げたい」とした。 一方、同チームには筒井信隆副大臣は入っていない。鹿野農相は筒井副大臣についても「(事情を)お聞きすることになる」と