赤レンガを組んで造られた東京駅の丸の内口。大正3年の完成だそうですから、今年で卒寿(90歳)ということになるのでしょうか。まさに日本を代表する駅として、威風堂々たる構えで、内外からのお客さんを待ち受けていますよね。 その東京駅から電車に乗って1時間40分。到着した駅を降りてみたら、あれっ、また東京駅!? と、まあ、そこまで似ていませんが(笑)、東京駅をモチーフとして造られた駅舎であることは確かです。 JR高崎線の深谷駅。 実はこの深谷こそが、東京駅を建設するために使われた「レンガ」の産地なのです。 明治時代に渋沢栄一という実業家がいたのですが、彼は故郷であるここに、東洋一の機械式レンガ工場を建てたのです。おかげで東京駅や帝国ホテルなどの建設をどんどん進めることができるようになりました。 そうした偉業をたたえるとともに、やはり故郷の玄関口もそれに相応しいものとしよう、ということで、平成8年、