九州電力玄海原子力発電所がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長が町長交際費を使い、判明しただけでも経済産業省資源エネルギー庁と佐賀県などの職員を5年余で30回、約106万円分の“官官接待”をしていたことがわかりました。岸本町長は、多額の原発関連事業を請け負っている実弟が経営する「岸本組」の大株主。原発をめぐる各地のシンポジウムで「やらせ」を指示、誘導してきたエネ庁職員らとの公金を使った会食は“原発利益共同体”の癒着の深さを浮き彫りにするものです。 岸本町長による“官官接待”は、本紙が入手した町長交際費の支出記録で判明しました。 これによると、岸本氏が町長に就任した2006年度から11年度途中までの5年余で、佐賀県職員を18回、エネ庁職員を11回、内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長と昼食を1回の計30回にのぼる接待をしていました。 とくにエネ庁職員との接待は、昨年の東電福島第1原発事故後だけで4回