私の母方の実家は日本橋。よく親戚の家で深川丼を食べていたことからひらめいたのが「あさりのスパゲッティ」。むき身のあさりと、にんにく、しょうがを使ったしょうゆ味をベースにしたもので、お客様の意見を採り入れながら完成させたメニューです。 このあさりスパゲッティにベーコンを一枚乗せないと食べないお客様がいました。女優のM・Kさんです。 納豆スパゲッティの誕生の陰には、高松宮殿下の存在があります。殿下は納豆にオリーブやパセリを刻み入れ、ごはんにかけて食べるのがお気に入り。それをヒントに、納豆を刻みスパゲッティにかけることを思いつきました。 これは後に「壁の穴の納豆スパゲッティを食べるとオーディションに合格する」という伝説が生まれ、歌手や俳優のタマゴたちがこぞって食べに訪れるようになりました。 細かく刻んだベーコンとにんにく、そして卵と炒め合わせたスパゲッティが「7・4・7」。この名前はベーコン7枚