日本航空の再建問題をめぐり、藤井裕久財務相は22日の閣議後会見で、日本政策投資銀行が実施した日航への資金繰り融資に対する政府保証について「(つけるつもりは)ない」と述べた。政府が先月まとめた日航支援策では、政府保証をつける予算や法的な措置を検討すると明記されていたが、閣内で「日航への支援が手厚すぎる」との反発が出ている模様だ。 前原誠司国土交通相も閣議後会見で「(国が全額出資する)政投銀の融資に政府保証をつけるのは二重の政府保証になる、との意見がある。企業再生支援機構も極めて公的色彩が強い」と説明し、政府保証に否定的な見方を示した。