大相撲の八百長問題で、日本相撲協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早稲田大特命教授)が関与を認定した二十数人に、体重260キロ超で国内出身最重量関取だった元幕内の三段目・山本山(26)と十両・境沢(27)=いずれも尾上部屋=が含まれていることが30日、新たに分かった。ともに幕内の、琴春日(33)=佐渡ケ嶽部屋=と蒼国来(27)=荒汐部屋=の関与認定も判明。これで幕内力士5人を含む計20人の関与者が明らかになった。 琴春日の師匠、佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は30日、東京都内で、調査委の聴取を受けた。同親方は聴取の事実を認めたものの「私の口からは何も話せません」と述べるにとどめた。関係者によると佐渡ケ嶽部屋に所属する大関・琴欧洲や関脇・琴奨菊の関与は認定されていない。 尾上部屋で関与認定が判明したのは、十両経験のある幕下・白乃波(29)を含め計3人になった。