何か「すっきり」しない増資インサイダー摘発 その2 前回の続きですが、表題にしている「すっきり」しないところを具体的に書きます。 まず第1に、摘発された国際石油開発帝石のインサイダー取引は2010年7月1日に行われたとされており、その日の出来高は9262株で、大体この株式の平均的なものでした(引け値は485,500円)。因みにインサイダー取引とされたのは210株の売却で、そのうち90株が保有株式の売却で120株が新規の空売りだったようです。 それでは新株発行の公表が同年7月8日なのですが、その日の出来高は62,922株と明らかに急増しています(引け値は476,000円)。新株発行の公表は取引終了後なので、この日の出来高すべてが新株発行を知らない投資家による取引のはずなのです。そして発表後の最初の取引である7月9日の始値は406,000円で、なんと前日の引け値から14.7%もの急落だったの