「最先端テクノロジー」についてはやや失望感の残った今年のサイトワールドだが、唯一異彩を放っていたのが社会福祉法人桜雲会の体表点字体験会で実演展示されたスマート点字だ=写真右。自身も全盲で同法人体表点字研究プロジェクト代表、日本Androidの会福祉部の長谷川貞夫さんとTM研究所フリーランスプログラマーの武藤繁夫さんが開発し、Google Playで無償公開しているAndroid4.0以降のスマホ対応アプリだ。 点字入力は縦3点、横2点、左側が上から下に1・2・3、右側が同じく4・5・6となる6点の点字1文字を上、中、下に3分割して、スリーストロークで打ち込む仕組み。 使用するジェスチャーは左右と下のフリック(素早く画面上をなぞる)、横2点分の空白を示すシングルタップ(画面上を軽くたたく)の四つだけ。たとえば左上段の点1個で表す「あ」の場合は左フリックのあと、中、下段のブランクをトントンとダ