以前、アメブロ版であげた記事の加筆再掲。 引用は特筆ない限りいずれも「ベルツの日記 下 (岩波文庫 青 426-2)」から。 1904年 (P8) 2月5日(東京) (略) 今ではもう、誰も戦争を疑うものはない。事実、いかにしてなお戦争を避け得るかは、もはや推察の限りでない。昨日、イギリス公使と語ったが、公使は、日本がどんな態度に出るかは非常に興味のあるところだ、と述べた。もし日本が宣戦を布告せずにさっさと韓国を占領すれば、ロシアはそれに対して、なんの対抗手段にも出ないだろう。そして多分、「こちらが満州でやったことを、今そちらが韓国でやるのだから、どちらもあいこだ」と称するにすぎないだろう。だとすれば一体、なんのために、日本は宣戦する必要があるのだ? (略) 開戦直前の記述です。ベルツは対露戦不要と見ています。ロシアが満州を占領するなら、日本が韓国を占領して構わない、との見方です。特に韓国