生成AIを適切に用いることで、人間の予測精度を引き上げることができるのではないか──。そんな実証実験が論文で発表された。 『超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条』で知られるペンシルバニア大学のフィリップ・E・テトロック教授などが進めた実験で、予測の際に「超予測の10カ条」を守るよう指示したLLM(大規模言語モデル)を使ったグループ、偏った考え方をするLLMを使ったグループ、LLMを使わなかったグループによる比較である。 その結果は、「超予測LLM」を使ったグループの予測結果が一番よかったのは当然として、次位に評価されたのは、意外なグループだった。 (小林 啓倫:経営コンサルタント) 「予測するAI」への期待 先日、デンマークでおよそ8割という高い精度で人間の死期を予測するAIが開発されたというニュースがあった(関連記事)。これはデンマークのほぼ全国民(約600万人)に関する、およそ8年
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