アメリカの科学サイト『LiveScience』の報道によると、暴力を受けてきた子どもは、ほかの子どもより細胞老化のスピードが速いことが判明しました。 研究を行ったのは、デューク大学のポストドクター研究員イダン・シャラフ氏。幼年期ストレスがその後の疾病リスクや健康上の問題を引き起こすことはこれまでも報告されてきましたが、幼年期ストレスによる生物学的老化の加速性が立証されたのは初めてのこと。シャラフ氏の研究グループは、生物学的老化を測定するため、テロメアと呼ばれるDNAの一部を検査しました。テロメアは染色体の末端にある保護構造で、細胞における時計のような役割を果たします。DNAが消耗するとテロメアは短くなります。同グループは、1994年から1995年にかけて、5歳から10歳の児童を対象に236人のサンプルを採取。子どもたちの頬からDNAサンプルをとり、テロモアの長さを測定したのです。また、母親