山形大人文学部の坂井正人教授らの研究チームは12日、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルー・ナスカ台地で、新たに2人の人物が並んだ地上絵を発見したと発表した。左側の人物が右側の人物の首を切っているように見える。地上絵で複数の人や動物などを組み合わせ、一つの場面を描いたものは初めてという。 【2人の位置や顔など…】イラスト付き写真 発見場所はナスカ台地の中心部。左は頭部が逆三角形で、縦約13メートル、横約7メートル、右は頭部が丸く、縦約14メートル、横約12メートル。輪郭部分は台地にある黒い石を取り除き、目や口は取り除いた石を積み上げるようにして描かれているが、右側の人物は頭部と胴体の間に隙間(すきま)がある。 地質調査から紀元前400〜200年ごろのものと推定され、同研究チームが11年夏に発見し、ペルー文化省に報告。今月4日に米ハワイで開かれた米考古学会で発表した。 地上絵は雨乞