海行かば 水漬く屍(かばね) (海を行けば、水に漬かった屍となり) 山行かば 草生す屍(かばね) (山を行けば、草の生える屍となって) 大君の辺(へ)にこそ死ねめ (天皇のお足元にこそ死のう) かへりみはせじ (後ろを振り返ることはしない) 第二の国歌ともいわれた「海行かば」 「海行かば」は、太平洋戦争中、「準国歌」「第二の国歌」ともいわれるほど、熱狂的に国民、兵士に広く歌われた。作曲家・信時潔(のぶとき・きよし、1887〜1965)が日本放送協会(NHK)の嘱託を受け、1937年に作曲、国民の戦意高揚を目的とした歌として制定された。太平洋戦争が始まると、ラジオの戦果発表(大本営発表)や、部隊の玉砕を伝える際に冒頭に流されたことから、国民に広く知られることになった。 太平洋戦争をテーマにした映画やドラマで現在もよく使われており、耳にしたことのある人もいるかもしれない。しかし敗戦後は、軍国主
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