刑務作業をする高齢の女性受刑者ら。机の横には手押し車が置かれていた=愛媛県西条市の西条刑務支所で2016年6月14日、岩崎邦宏撮影(一部画像処理しています) 高齢の女性受刑者が増えている。刑務所に昨年入った女性は全国で2124人。20年前には2%しかいなかった65歳以上が、今や15%を占める。目立つのが、同じ犯罪を繰り返して刑務所に帰ってくる累犯の受刑者。施設の拡充が必要になるほか、仕事に「介助」が加わった女性刑務官の離職率が高まるなど、さまざまな影響が出ている。 壁はピンクに塗装され、通路には手すりが設けられている。高齢女性がつえや手押し車を使って向かった作業所では、エアコンが静かに稼働していた。全国的な女性受刑者の増加に伴い、2014年11月から四国で唯一、女性を受け入れている西条刑務支所(愛媛県西条市)。5月末現在、女性受刑者66人のうち65歳以上が16人を占める。