「清水寺 成就院日記」第1巻を手にし、江戸時代の暮らしぶりなどの研究が進むことに期待する下坂さん(左)と森貫主(東山区で) 清水寺(京都市東山区)は、「清水の舞台から飛び降りる」の言い回しの由来となった「飛び落ち」などについて記された塔頭(たっちゅう)・成就院に伝わる「清水寺 成就院日記」の翻刻版第1巻(A5判、415ページ)を刊行した。 1694年から約170年間つづられた日記は220冊に上る。町内での出来事がつぶさに記されており、当時の暮らしぶりや人情に触れることができる内容に、専門家らは「未解明だった元禄期の市井の出来事を知ることができる貴重な史料」と評価する。 同寺によると、大規模な寺院は江戸時代、幕府から門前町の管理を任されており、同寺も門前町を管轄していたという。町内の事件は全て奉行所に報告する必要があり、日記は寺の実務担当だった成就院が記録として書いていたとみられる。 日記の
電子の振る舞いなどミクロの世界を説明し、現代物理学の根幹とされる「不確定性原理」の数式に問題があることを示した理論が正しいことを、光を使った一般的な実験で証明したと、東北大と名古屋大の研究チームが17日、発表した。 名大の小澤正直教授が提唱した理論で、「小澤の不等式」と呼ばれる。現在のスーパーコンピューターよりはるかに高速な「量子コンピューター」の開発などに役立つとして期待されている。 ミクロの世界では、電子などの小さな粒子の位置を正確に測ろうとすると、粒子の質量と速度をかけた「運動量」が正確に測れなくなる。不確定性原理と呼ばれ、「ハイゼンベルクの不等式」という数式で表されるが、小澤教授は2003年、この不等式が成り立たない場合があることを数学を使って指摘した。小澤の不等式はこれまで中性子を使うなど特殊な方法で実証されてきた。今回、光を使った精密な実験で、ハイゼンベルクの不等式が成り立たな
40~60歳代の日本人が今後10年間に脳卒中になる確率を自分で簡単に予測できる算定表を、藤田保健衛生大学の八谷(やつや)寛教授(公衆衛生学)らの研究チームが開発した。 年齢や血圧などの数値を点数化し、合計点数を求めると確率がわかる。健康への関心を高めることにも役立ちそうだ。 算定表は、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄の5県で1993年に40~69歳だった男女計1万5672人を平均14年間追跡した大規模調査に基づくもので、実際に脳卒中になった人(790人)の危険因子を調べ、発症確率を求めた。年齢、性別、喫煙、肥満度、糖尿病の有無、血圧と降圧薬を内服しているかを自分でチェックし、点数を合計して表と照らし合わせる。同時に血管年齢もわかる。
体罰の基準 指導との混同をなくす一助に(3月20日付・読売社説) 文部科学省が体罰の基準を示した通知を全国の教育委員会に出した。学校教育法で禁じられた体罰と、生徒指導として認められる行為の具体例をそれぞれ挙げたものだ。 体罰と厳しい指導の一線をどこで引けばいいのか。教師の間では理解が不十分で、混乱が生じている。両者の区別を周知徹底することは、教育現場で体罰根絶に取り組むための一助になるだろう。 通知は、次のような行為が体罰にあたると例示している。 反抗的な態度を見せた子の頬を平手打ちする。ふざけていた子にボールペンを投げつける。教室に居残りさせた上、子供がトイレに行きたいと訴えても室外に出ることを許さない――などだ。 一方、教室内で立たせたり、宿題や清掃活動を課したりするのは、指導の範囲内で認められることを確認した。他の子供を殴った子の両肩をつかんで引き離すような行為も問題ないとしている。
宗派抗争への懸念や有力国の利害で政権が延命 長期独裁政権下に置かれていたアラブ諸国の民衆が、言論の自由や政権交代を求めて立ち上がってから、1年が過ぎました。 この「アラブの春」で、チュニジアやエジプトでは大統領が退陣、リビアでは内戦状態になった末、欧米諸国の軍事介入でカダフィ政権が崩壊しました。 しかし、シリアでは、アサド大統領を支える軍や秘密警察が戦車まで投入して反政府活動を弾圧し続けており、その犠牲者(死者)は昨年末までに5000人を超えたと言われています。それでも、国際社会は介入しようとしません。なぜでしょうか。 まず、アサド政権が崩壊すれば、予測を超えた混乱が中東地域に広がるのではないか、という不安です。 シリアでは、人口の約1割に過ぎない少数派のイスラム教アラウィ派が政府や軍の要職を占め、7割を超える多数派のスンニ派を支配しています。その体制が崩壊すれば、スンニ派の怨念が爆発し、
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