「日常勤行式」とは、日々の勤行において、 どのような経文(きょうもん)・偈文(げもん)をどのような順序で唱えるか、その次第のことを意味します。 そして、その日常勤行式の実践が、いわゆる日々の「お勤め」なのです。 皆さんがお持ちの日常勤行式のお経本には、お経や偈文がたくさん並んでいますが、 その一つ一つに意味があり、役割があり、全体として一つの流れになっています。 そこに目を向けることで、少しでもお勤めを身近に感じていただければ、と思います。 ぜひ、お経本を開いて、一緒にご覧ください。 「日常勤行式」の構成 この、構成について、とてもわかりやすい解説が、『知恩』に掲載されておりましたので、 まず、ご紹介させて頂きます。 「日常勤行式」は、普通①序文(=導入部)、②正宗分(=中心部分)、③流通分(=締めの部分) の三つに分けられます。 まず、①序文では、自身の身と心を清め(香偈・懺悔偈)、仏法