初の中国軍機による領空侵犯8月26日午前、中国軍機による領空侵犯が確認されたというニュースが報道されました。 中国軍機による日本の領空侵犯が確認されたのは初めてのことです。 領海には認められる無害通航権国家主権の及ぶ領域の範囲は、領土と領水(領海と内水)、領空から構成されます。領土とは無論、国の国土となる陸地部分からなっており、さらに陸地から12海里(約22・2km)の範囲で領海を設定することができます(国連海洋法条約3条)。 そして領土と領水の上空が「領空」です。 領海も領空も同じ国家の領域なのですが、これらに対する国際法の取り扱いは大きく異なります。 海の世界では、領海であっても「無害通航権(right of innocent passage)」が認められており、危害を加えない限り沿岸国の許可なく自由に航行することができます(国連海洋法条約17条)。 これは古くから慣習国際法で海の自由