毎度毎度ローレンツを引き合いに出すのはなんだか読書量が少ないようで、おまけにまるでbluebeetleさんを召喚しようとしているようで(無理に呼び出しているわけではないのです…なんだか大変そうだし……済みません)恐縮なのだが、ここしばらく自分自身がささやかな「炎上」に晒される経験をしたり、他人のそれを見たりして思ったこと。 ローレンツは「攻撃」の中で繰り返し「動物の本能から来る攻撃衝動が、自分自身の本能を越えた攻撃能力(たとえば道具)と結びつく危険性」について語っている。彼はそれを「初めて石斧を握ったチンパンジー」という比喩で語る。チンパンジーの攻撃性とそれを抑圧する仕組みは彼らが生来持っている攻撃能力と二人三脚で進化してきた。従って、彼が初めて(偶然)石斧を手にして同族に攻撃衝動を向けた時、そこに悲劇的な現象が*1起きてしまう。同じ事は今日の戦争においても言える、とローレンツは語る。どう